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偏食気味の映画考察と駄文の超偏食BLOG

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第41回【Mishima :A Life in Four Chapters】 

正に刀を腹へ突き立てた瞬間、日輪は瞼の裏に赫奕と昇った・・・・

A Life in Four Chapters-0

「MISHIMA:A Life in Four Chapters
1985年/日米合作/監督 ポール・シュレイダー

いつも通りの爽やかな朝を向かえる三島由紀夫(緒方拳)。朝食代わりの珈琲を済ませ、私設軍である楯の会の制服に身を包むと心が凛としていくのを感じた。
A Life in Four Chapters-1

「金閣寺」
A Life in Four Chapters-2
ドモリというハンデを持った若僧侶溝口(坂東八十助)は、自分には持ち得ない絶対の美の象徴である金閣寺を生涯の怨敵と感じていた。しかし彼がどんなにあがこうと、その美しき呪縛からは逃れられず苦悩する毎日。戦争の終結と共に京都への空爆も期待出来なくなった今、遂に溝口は自らの手で・・・

「鏡子の家」
A Life in Four Chapters-3
満たされない現実に退屈するナルシストの収(沢田健二)。高利貸しでサドの清美は、母親の借金を帳消しにする代わりに収の全てが欲しいと告げた。そして2人だけの淫靡でサディスティックな生活が始まる。
A Life in Four Chapters-4

「奔馬」
A Life in Four Chapters-5
純粋な天皇崇拝者である飯沼(永島敏行)達は天皇復権の為クーデターを企てた。仲間の密告により全員が逮捕されてしまうが、辛くも脱獄した飯沼は元凶である財界のドン蔵原を暗殺し・・
A Life in Four Chapters-6

すべては計画通りに進行していた。難なく市ヶ谷駐屯地内で益田兼利総監を人質に取ると、騒ぎを聞きつけた上官達に対して要求書を読み上げた
一、11時30分までに全市谷駐屯地の自衛官を本館前に集合せしめる事
一、三島の演説を清聴する事
一、その際は一切の攻撃妨害を行わざる事



そして大勢の自衛隊員とマスコミの前に三島が姿を見せた。
A Life in Four Chapters-7
バルコニーで拳を振りあげ自衛隊に決起・クーデターを促す三島だが、彼等の反応は酷く冷めたものであった。演説はヤジや報道ヘリコプターの音にかき消され声さえ届かない。その状況に狼狽する三島の姿は滑稽なものにさえ映った。そして全ての夢を失なった三島は、この仕事を完遂すべく最後の行動にでた。。
A Life in Four Chapters-8

 
三島由紀夫楯の会メンバー4人による市ヶ谷駐屯地篭城事件。そこに自身の代表的な小説3編を織り交ぜた伝記的映画。毎度の事ですが小説を読まない私は三島由紀夫にはとんと疎く、この作品も単なる封印作として見ただけでしたが、そんなキワモノ見たさな気持ちはスッ飛びました。

三島の人生と共に展開する3つの物語のどれもが魅力的且つ幻想的。そして、その全てがラストに収束していく流れが実に見事だ。とにかく作中でダレる部分が殆ど皆無なので、最後まで一気に鑑賞できるのが素晴らしい。ここで使われているセリフは実際に三島が使った言葉しか使用されていないというのも大変興味深い。

ガパッっと割れる金閣寺や前衛絵画を思わせる特異なセットなど見所も多いが、やはり気になるのは篭城事件の再現だ。日本を代表する俳優緒方拳による三島の焦りと困惑と失望の入り混じったの最高の演技。これだけでも見る価値があるでしょう。

この作品で印象的な、愛国心・大義・ハラキリなどのイメージがストレートに表現されているのが実にアメリカ映画っぽい。やはりココらがアメリカ人のツボなんだろう。日本映画だと妙な精神論や泣きで、かなりウザい作品になるだろうなぁ。

三島文学はむしろ海外での評価の方が高く、篭城・自決事件もかなりの衝撃を与えたらしい。この作品もクライテリオン・コレクションで販売されるほど知名度が高いが、日本では諸事情のためいまだに未公開。そこらの事情はググレば分かるんでソッチにお任せって事で。
機会があったら是非見てください。これはオススメですよ。




追記(10月8日)
三島由紀夫役の名俳優緒形拳さんが亡くなられました
謹んでご冥福をお祈りします





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[ 2008/07/26 21:42 ] 映画レビュー | TB(0) | CM(0)

■ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!■ 

呼ばれてないけど参上!!
hotfuzz-0

「ホット・ファズ/俺たちスーパーポリスメン!
(HOT FUZZ)

2007年/イギリス/監督 エドガー・ライト

エリート警官エンジェル(サイモン・ペグ)はその有能さゆえ上司達から反感をかい、イギリスで最も優秀で安全な村と評されている片田舎サンフォードに左遷させられてしまう。田舎特有ののどかな雰囲気と、ご近所感覚に戸惑いながら法を愚直に守るエンジェルだが、ある時を境に不可解な事故が多発する。それを殺人と主張するエンジェルだが、同僚は信じるどころか逆に笑い飛ばすばかり。やがて自らも疑心暗鬼になり始めたエンジェルの眼前で遂に殺人が行われるが・・・・
hotfuzz-1

ショーン・オブ・ザ・デッドで世界中のゾンビファンを魅了し、巨匠ロメロやタランティーノさえも虜にしたエドガー・ライト監督最新作。とはいえ日本では今までオクラ入りになっており、今回熱烈なファン達の署名運動でメデタク公開ー。
いやもう文句なしに面白かった!
とにかく展開が予想の斜め上をカッ飛んで行き、笑いの連鎖が脳天を突き抜けるこの快感。一見普通のシーンも実は重要な意味を持ち、不要な所は何一つ存在しないのは前作ショーンでもおなじみだ。上記のストーリもほんの序盤で、殺人・カーチェイス・グロ・大銃撃戦・ジジババ・白鳥・円谷(!)まで入り乱れ、数々のポリスアクション映画ネタをも網羅しつつ、最高に楽しめるアクションコメディ作品になっております。

hotfuzz-2

少し気が早いかもしれないが、
本年度公開作で一番面白い作品 になるかもね。。


ホット・ファズ -俺たちスーパーポリスメン!- 公式サイト
劇場予告やオフシャルコミニティ、インベーダーゲームなど面白コンテンツ満載。
暇な時にでもド-ゾー


[ 2008/07/06 18:01 ] 公開中 | TB(0) | CM(0)


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