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偏食気味の映画考察と駄文の超偏食BLOG

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第20回【フリークス】 

失神者続出・公開禁止運動・妊婦の流産・フィルムの抹消など、一大センセーショナルを起こした問題作。でも本当に恐ろしいのはフリークス達の姿形ではなく、偏見と欲に目の眩んだ醜い人のココロでした・・
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「フリークス/怪物團
(FREAKS)

1932年/アメリカ/監督 トッド・ブラウニング


サーカス団の小人ハンスは花形スターのクレオパトラに恋をした。彼の遺産が目当てのクレオパトラは結婚後に毒物での殺人を企てるが、その計画はハンスの仲間達に知られてしまい、嵐の夜に恐ろしい復讐を受けて・・・。
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ストーリーはありふれた復讐劇でありながら、出演しているのが本物のフリークス達な為か、当時の反響はかなりの物だったようです。実は演じてるの人達は有名な芸人で、素晴らしい芸も映画内で披露します。それでも倫理的に各方面で問題視され、商業的には大コケ。当時売れっ子監督道を爆進中のトッド・ブラウニングも、この一作で映画界から抹殺されました。後のベネチア映画祭でのリバイバルを期に評価が好転しましたが、純然たる見世物的作品である事には変わりありません。
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ハンスとの結婚パーティーでクレオパトラがこう叫びます
「誰がアンタ達の仲間になんかなるもんですか!フリークス!フリークスめ!」
健常者のエゴが吹き出たもっとも後味の悪いシーンだと思います。
冒頭に監督の制作意図が朗々と語られますが、批判を逸らす為の逃げ口上に聞こえて思わず苦笑。古典ホラーと位置付けされてますが、ビデオ屋では名作の棚に置いてある事も多く、差別的な表現の多い割りにはDVD化もされてますね。最近デジタルリマスター劇場公開版なるDVDを見ましたが、冒頭の口上とハンスのその後が全部カット。これは是非ともビデオ版を見ていただきたい。
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昔の縁日の片隅にはよく見世物小屋が出ていました。蛇喰い女や蜘蛛お婆、牛女やろくろっ首。 おどろおどろしい看板と怪しい雰囲気で、近寄るのも怖かったのを覚えております。ほとんどは子供騙しのインチキですが、身障者の方が生活の為に演じていたのも事実。そしてそんな商売がまかり通ってた時代も今や遥か昔・・・


つぎは精神的より視覚的に重点を置いた作品。
そいつは彼方よりやってきた・・

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[ 2006/03/22 22:12 ] 映画レビュー | TB(6) | CM(7)

第19回【イレイザーヘッド】 

処女作が最高傑作になるのは、監督の想いが色濃く反映するからだと聞きます。
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「イレイザーヘッド」
(ERASERHEAD)

1977年/アメリカ/監督 デイヴィッド・リンチ


1度観たら忘れられない物
それは必ずしも良い事ばかりではない

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冴えない風体の印刷工ヘンリーは、女友達であるメアリーX の夕食に招かれた。すると突然、母親からメアリーXが子供を産んだと告げられ、釈然としない内にその責任をヘンリーが負う羽目になった。すぐに結婚同居を始めるが、未熟児のような赤ん坊の世話に疲れ果てたメアリーXは、ほどなく家を出て行ってしまう。残されたヘンリーは奇怪な赤ん坊の世話をする事になるのだが・・・
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何度観ても神経に触る映画である。
これほど観る度に気分が沈んでしまう映画も珍しい。奇妙な登場人物や胎児の様な赤ん坊、意味不明なシーンと耳障りなノイズ。そして見るからに重いモノクロフィルム。全てにおいて不快な要素に満ち溢れています。物語も難解な為、その解釈も人それぞれ。天使と悪魔の物語説から当時の精神状態を羅列してるだけとの説まで実に多様です。この映画を二度と観たくないと思う人も結構いるとか。でも好きになると癖になるのも確かデス。
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エレファントマンの大ヒットのおかげで日の目を見たこの映画だが、実在の人物ジョン・メリックの生涯に感動した人達が、この映画を観てどう思ったのか大変興味深い。作中の赤ん坊はリンチ自身が用意したもので、未だもって製作法は謎らしい。かの巨匠キューブリックも興味本位で訊ねたらしいが、困り顔で黙して語らず。リンチは動物をバラしては組み立てる変わった趣味がある事から、一説には牛の胎児ではないかとも。
確かに人工チキンと比べると遥かに生々しく思えるのは気のせいか・・・



次の映画も同じモノクロです 名作の部類に入るらしいですよ?

[ 2006/03/15 21:31 ] 映画レビュー | TB(0) | CM(1)

第18回【ヴィデオドローム】 

ちょっと軌道修正しますよ?

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「ヴィデオドローム」
(VIDEODROME)

1982年/カナダ/監督 デイヴィッド・クローネンバーグ

肉体と精神の変貌がお得意なクローネンバーグの代表作です。醜悪でグロテスクな映像と刺激的な物語で、極上の一品になっております。
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セックスと暴力が売りのCATV局シヴィックTV。その社長マックスは、自局で流す刺激的な映像を探していた。そして偶然に傍受した海賊放送ヴィデオドロームの虜になる。それを調べていくうちにヴィデオドロームとオブリヴィオン教授に、深い関わりがある事が判明。研究所を訪れると教授は不在で、代わりに娘であるビアンカから数本のビデオを手渡された。しかしそのビデオを見始めてから、マックスは酷い頭痛と幻覚に悩まされるようになった。
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再び教授の研究所を訪れるが、そこでビアンカから語られた真実は驚くべきものであった。ヴィデオドロームは観ているだけで人を脳腫瘍にし、教授はその被害者の最初の1人だったのだ。ますます幻覚が異常になっていく中で、眼鏡会社社長のバリー・コンヴェックスがマックスに近づく。実は彼こそがマックスを巻き込んだ張本人で、ヴィデオドロームによって世界に革命を起こそうと企んでいたのである。そしてビデオによって殺人者に変えられたマックスは、革命の障害となる者を殺していくのだが・・

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カルト映画として名高く、クローネンバーグを語る上では避けて通る事の出来ない快(怪)作ですが、公開当時は散々酷評されたらしい。中盤以降は全てマックスの幻覚である事を理解しないと楽しめないかもしれません。
この映画を見たとき、劇中のビデオが我が家と同じベータ方式だったのが妙に嬉しいかったです。まさかこの後、ベータ方式は衰退しVHS方式が市場を席巻するなんて夢にも・・・・。
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クローネンバーグの変態的イメージを形にしたのが天才特殊メイクアーティストのリック・ベイカー。彼の経歴中でもっとも奇妙な仕事がこの映画で、脈打つTVとか柔らかいビデオを作る仕事なんて、今後絶対に来ないでしょうね。なかでもブラウン管から銃が突き出るシーンは淫靡で美しい。このシーンから感じる、CGでは到底再現出来ないだろう。没案の中には風呂桶から出てくる防水TVとか、内臓むき出しのドス黒いTVもあったようで。そんな物も観て見たかったようにも思えます。。

次は悪夢繋がりで、あの精神的にくるモノクロ映画などを・・

[ 2006/03/07 18:15 ] 映画レビュー | TB(0) | CM(0)

■県庁の星■ 

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「県庁の星」
2006年/日本/監督 西谷 弘


ファンや観客への受けは抜群!
だが、スタッフと共演者の受けはメッチャ悪い 織田裕二
映画・ドラマ・CDと各方面で大活躍。
カマで人をさせたら日本一の 柴咲コウ
この2人が出演してるので、ハズレが無さそうなので観てきました。でもここでは異質な作品ですね。
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予想どうり面白かったデス。ストーリーは大道ですが、やはり織田雄二が出てるとそれだけで楽しめる。いままで体を張った感情的な役が多かったですが、今回はぐっと抑えた演技が好感持てました。柴崎コウはキツイ性格のパート姉ちゃんの役ですが、まさにハマリ役って感じ?w
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少し不満に思うのが、2時間の上映時間で1つ1つの出来事が描ききれて無いって事。話の進行が早すぎて、結果が出るのが唐突すぎるような印象を受けました。 もっと乱暴な言い方をすると・・
映画でなく、TVドラマ向きなのでは?
2人の心理描写や脇役の物語。そして官と民とのギャップなど、まさに尺の長いTV向きの作品であると思うのですが・・。

実はこの映画。TVドラマ化への布石だったりしてね・・・ 


[ 2006/03/01 20:25 ] 公開中 | TB(15) | CM(7)


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