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偏食気味の映画考察と駄文の超偏食BLOG

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4DXとMX4Dを体感比較してみた(マッドマックス 怒りのデス・ロード編) 

めちゃ放置したけど久々の更新です

立体映画3Dの上をゆく体感型アトラクション映像形式、4Dの体感比べをしてみた。いまさら説明の必要も無いと思うけど、4Dとは大型遊園地やテーマパークにある座席がガッタンガッタンして、フラッシュがバリバリ光ってスモークモクモクなアトラクション的モンです(頭の悪い説明文)。それが映画館で手軽に味わえるって訳ね。
4DX-1
4Dといっても今現在は2つの方式があって、まずは2013年頃から日本国内でも稼動を始めた4DXと、最近オープンしたTOHOシネマズららぽ~と富士見を皮切りに順次稼動予定のMX4Dの2つ。体感比べするには同じ映画を両方式で見てみないと意味を成さないので、







MADMAX 怒りのデス・ロード
MADMAX-1.jpg
やっぱこれしかないでしょ!!
イェッフー!!
MADMAX-3.jpg
(プチ感想)
全編通して壮絶なカーバトルと大爆発と砂と女。今のご時勢に120分をこれだけでブッ通した心意気が凄いというかトチ狂ってるな。強烈なカリスマ性を持つイモータン・ジョーや白塗りの武装集団ウォーボーイ、片手義手の女戦士フュリオサや戦闘ばばあなど、設定のぶっ飛び具合も最高でテンション上がりまくり。登場人物の多くがアクが強くて魅力的なんで、主人公のマックスが一番マトモに見えてしまった程。細かい事は抜きにして、頭空っぽで見れてアドレナリンがダクダク流れ出す位最強にイカス映画だった。
あと、ギター最高!!!
MADMAX-2.jpg
これほど鑑賞後の満足度が高く、忘れていた血湧き肉踊る快楽を感じさせる映画も久しぶりだ。監督のジョージ・ミラーは既に70歳超え、ハッピーフィート的な家族向け作品しか作れなくなったのかなぁと高を括ってたけど、まさかこんな歴史に残るであろう大傑作を生み出すなんてなぁ。いやはや参りました。

そんな訳でアクションド直球な映画なんで、これこそ4Dの体感比べには最高の作品ではないでしょうか。ちなみに3Dでもあったりしますので、料金が3000円を超えてしまいます・・・
4dx-2.jpg
ロッカーを比べる
4Dの鑑賞の注意として座席が動くのが前提なので、足元に荷物を置たり大きな物を持ち込む事が出来ない。なので館内には専用のロッカーが備え付けられております。収納力は双方それ程の差は無かった感じ。100円玉で使用する事ができ、取り出す時にはちゃんと戻ってくる。実はこの100円を持って帰らない人が多数いるので、見た後は忘れないで持って帰りましょう。100円あれば松屋でサイドメニューの冷奴とか、ポテトサラダなんて2個買えちゃいますし(貧乏性)。ドリンク類はホルダー付いてるので普通にOK。でもトレーは持ち込めないのでご注意を。
4dx-3.jpg
座席を比べる
どちらの方式も4席が1組みになってグラグラと動く。座り心地は4DXが若干硬めで深く座っても席が動いているうちに尻がずり落ちる。対するMX4Dはクッションが効いており、深く座ると尻がずり落ちる心配も無し。写真じゃ分かり辛いかもしれないが、足置きは4DXは単独でMX4Dは1組4人分が繋がってます。実はこの一見何でもない事が結構重要で、4つ繋がっていると他の人の靴の振動が伝わって来ちゃう。ちなみに私の場合、他の3人のうちの1人がハイヒールを履いた女の方で、この人が足をカツカツ鳴らす振動が足置きから伝わってイヤーンな感じに・・・・
4dx-4.jpg
水と匂いと風を比べる
まず誰もが一番気になるのが水関連のギミックじゃないかな。見終わると顔や服などがビシャビシャになるって思っている人もいると思うけど、流石にそんなドバドバは出ないし携帯が壊れる事もない(携帯は電源切っとけよ!!)。しかしここで双方に大きな違いがある。4DXは水飛沫などの効果をキャンセルできるボタンが付いているが、MX4Dにはそれが無いのだ。つまりヤラレッぱなしって訳ね。4DXには上からパラパラ雨が降るという素敵効果があるけど、MX4Dにはそれも無い。
4dx-5.jpg
4DXは前の座席の背もたれに風と水しぶきと匂いが出る排出口が付いている。いまだ匂いが感じられないのは前との座席間が広い為か、はたまた私の鼻が悪いのか。でも水しぶきは結構良い感じで霧吹き状に出てくるのだ。雨もよい風情にパラパラッと降ってきたりするし、風もビュービューと実に良い感じで吹いてきたりするするのだ。あああ・・・・この感動をもっと的確に表現できる文章能力があれば・・・
悔しい・・・・・ビクンビクン・・
4DX-4-1.jpg
対するMX4Dは背もたれには何も付いておらず、全て手元の肘掛から排出されたりする。仮にドリンクをホルダーに入れても排出口が塞がれない様、ハの字型に付いているから安心だ。MX4Dの特徴はこの肘掛の排出口にあって、顔から近い事もあり匂い効果が4DXより断然強くキツ目だ。でもあまり匂いの種類は無いイメージ。当然水しぶきも強烈で眼鏡に付いた水滴が暫く乾かない程の量が出る。あまり頻繁には吹き出ないが、女に唾を吐かれるシーンでここからドビシャ!!って水が出た時は流石に笑いそうになったわぁ。
閃光とスモークを比べる
4DXはガチフラッシュって訳で強烈だけど、これはスクリーンが一瞬白くなるから一長一短。映像とのタイミングがバッチリ合えば効果としては成功だけど、万が一合わないと映画自体を台無しにする恐れもあるかも。MX4Dは壁でチカチカ光ってる程度なんで殆ど効果なし。これは今後是非とも改善して貰いたい所。でもスモークはかなりの量が吹き出て、しかも結構な時間その場でスモークが停滞してるんで、前の方の席の人がちゃんとスクリーン見えてるか心配になっちゃう。4DXは量的にちょっと大人しめかなぁ。もっと出しても良くってよ?
座席の動きと振動を比べる
4DXは座席の動き幅と振動の頻度がかなり多いく感じた。MADMAXでは首にキそうな動きが2~3回あったから、首を痛めてる人や外れてしまう恐れのある人は覚悟しとけよ!MX4Dは座席の動く時間が少なかった様に感じたのが正直な所。でもケツを下から突き上げるMX4D独自の効果は嫌いじゃなくってよ?


写真切れたし、長くなったからまとめる

結果としてMADMAXに関しては総合的に考えて4DXの方が良かった様に思えた。双方に良い所も悪い点も所もあったけど、効果的なプログラムの組み方で全てが逆転する様な気もしない事も無くないです。

そんな感じで、あくまで個人的な見解なので参考にならないかもしれないけど、4Dを見る時の幾ばくかの手助けになれば幸いですハイ 

ではまた

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[ 2015/06/27 00:15 ] 映画レビュー | TB(0) | CM(0)

第46回■アダム・チャップリン■  

忘れた頃に突然映画レビューをやってみたりする



Adam-01
アダム・チャップリン
(Adam Chaplin)

2011年/イタリア/監督 エマニュエル・デ・サンティ

奇跡的に日本公開が決まったようでw

セルビアン・フィルムのエクリプス配給により2014年公開予定(ソース

愛する妻を焼き殺された男アダム。その怒りは頂点に達し、遂に暗黒の魔物を呼び寄せた。そして自らの魂と引き換えに得た超人的なパワーと超能力を駆使し、妻を殺したマフィアのボス、デニーリチャーズを追いつめるが・・・。

・・・と、今回は結構グロいので耐性ある方だけヨロ


[ 2013/11/23 02:59 ] 映画レビュー | TB(0) | CM(0)

第45回■死の王■ 

 ”我が死によって秘密は守られた” ラスネール
Der Todesking-0
「死の王」
(Der Todesking)

1989年/ドイツ/監督 ユルグ・ブットゲライト

Der Todesking-00
一週間で七種類の自殺が行われるオムニバス映画。死姦映画ネクロマンティックでキワモノ好きの映画ファンを歓喜させ、ドイツ当局からは要注意人物に認定されたユルグ・ブットゲライト監督作。とはいえ今回はそこまでエゲつない内容でもなく、グロ描写もこの監督にしては控えめの部類。死をエンターテインメントとして扱うこの作品を芸術作と称する風潮があるけど、私的には違和感あるぞ。

月曜日
Der Todesking-1
男は会社を辞めて友人に手紙を書き、部屋を片付け身支度を整えて自殺する
死ぬ直前までキチンと食事を取り、冷蔵庫内の食材を完食するという拘りが良い。部屋の中心にカメラを据え付け、それを回転させていくと部屋の様子が変わっていくのも面白い。

火曜日
Der Todesking-2
ビデオ好きな男が口煩く怒る女を突然射殺する....というビデオを見ている人が首吊り自殺をする
2段オチって訳でもなく。男が通うビデオ屋に当然の様に置いてあるネクロマンティックのビデオやポスターが微笑ましい。作中に映し出される植木バサミでチンコを切るゲシュタポビデオがとっても痛そうだw

水曜日
Der Todesking-3
夫に暴力を受けている女と、最愛の妻を傷つけてしまう男が公園で出会い・・・
男の告白が頂点に達した時に突然歪むフィルムと音声。これが作品上の演出なのか、それとも冒頭で言われてた映像素材の不備なのか。どちらにしてもこのシーンが凄く効いてる。

木曜日
Der Todesking-4
ハイケ・フリードマン 23歳教師 ハインツ・クライナート 31才実業家 ベルント・プラグ 11才小学生 イグナツ・ホファー 83才農業 ナディーン&ニコル姉妹 16才女学生 .....
ただ映し出される大きな陸橋と名前や職業のテロップ。車が橋のつなぎ目を通る度に鳴る無感情な音が、まるで自殺者にとって命のカウントダウン音であるかの様で恐ろしい。私的にはこの作品で一番好きなエピソードである。

金曜日
Der Todesking-5
窓際でキスをする若い男女を目撃したオールドミスの女性。部屋を覗きこみ電話をかけて2人の邪魔をするが・・
老いて寂しく生きるか、若くして幸せの内に死を選ぶか・・・・

土曜日
Der Todesking-6
ある無差別殺人犯の残した3本のテープの全貌とは
自分の生きていた証としてカメラで撮影しながらの拳銃乱射。終始無表情の犯人が怖い怖い。テープ内で語られてたポストモダニズムの殉教者とか、一応調べてみたけど結構難しかったのでスルーなのだ。以前このエピソード関連の記事を書いた事あるので、そっちも合わせてドーゾ。
【謎の女性の画像】 2008/02/23

日曜日
Der Todesking-7
目を覚ました男は突然泣き崩れると頭を壁に打ち続ける 何度も何度も....
理由も何も分からないので見て感じるしか。突発的な自殺が死の王の力による物だとしたら、それは凄く恐ろしい事ではある。

Der Todesking-8
各エピソードの間に挿入される朽ち果てていく男の死体。死を連想する際のフラッシュバックにも効果的に使われています。皮膚が大きくひび割れたりと特撮的には残念な出来だけど、内臓を蠢く山のようなウジはやはり気色悪いの一言。そもそも死体が朽ちる様子なんて撮る方がどうかしてるとしか。男の顔が腐っていく様子を特撮で、しかもワンカットで映した短編があると何かの記事で見た記憶あるけど、もしかしてコレの事だったのかなぁ?
Der Todesking-9
全編に死の香りが漂う変な作品だけど、相変わらず音楽は美しくて素敵。サントラがあったら是非とも欲しいが、聞いたらそれだけで気分が落ち込みそうだ。音声的に不自然な箇所が2箇所あって、月曜日の手紙を書くシーンと土曜日の映写機にフィルムをセットするシーン。後付け感が否めない音声だけど真偽は分からず。これは海外で発売されてるDVDを観て確認するしかないのね・・・

いまだ当局から監視されてる為に新作が撮れないブットゲライト監督。メイキングでその姿が見れるが、意外と若くて馬鹿っぽい感じだったのが唯一笑えたw





[ 2011/12/18 16:58 ] 映画レビュー | TB(0) | CM(0)

第44回■フレッシュ・ゴードン■  

Flesh Gordon-0
「フレッシュ・ゴードン」 SPACE WARS
(Flesh Gordon)

1974年/アメリカ/監督 マイケル・ベンベニステ&ハワード・ジーム

突然地球上に降りそそいだ人間をセックス狂いにしてしまうエキサイト光線。それを阻止する手だても無く、世界中は混乱を極めていた。飛行機内で怪光線に襲われたフレッシュは女性デイルと共に墜落する機体から間一髪で脱出、降り立った森でマスカキ博士と出会う。博士は怪光線の発信元であるポルノ星に乗り込む準備を進めており、フレッシュとデイルにその手助けを求めるのであった。
そして爆音と共に黄金に輝くポコチンロケットが夜空に飛び立ってゆく。

Flesh Gordon-1
全世界で大ヒットしたSF映画の金字塔スターウォーズ。その日本公開直前に起こったSFブームに紛れ、日本一の客席数を誇る新宿プラザ劇場(現在は閉館)にていけしゃあしゃあと公開されたSFポルノコメディ映画だ。同劇場ではこの数ヵ月後にスターウォーズを公開してたっけ。つまりこの映画はスターウォーズの前座って事だな。
Flesh Gordon-2
ソフトポルノ映画なので当然の事ながらおっぱいが満載セックス全開である。全編下品なシモネタばかりだけど、どれもマヌケな馬鹿ネタばかりなので大変面白い。黄金のポコチンロケットが宇宙を駆け巡るなんて光景、この映画意外じゃ絶対見れないよね。
Flesh Gordon-5
スターウォーズ以前の作品にしては特撮もよく出来ております。もちろん懐かしの釣り糸で飛ぶ戦闘機や稚拙なミニチュアもあるけど、マットペイントやオプティカル合成などかなり頑張っております。・・・と思ったら結構有名な人達が特撮を担当してんのね。うーむ納得。
Flesh Gordon-6
当時はまだドルビーサラウンドなんて無かった時代なんで、音響はモノラルでの公開だったかなぁ。でも迫力を出す為なのか、OPの音楽や光線が降り注ぐ際の効果音などが音も割れんばかりの大音量だったと記憶している。
Flesh Gordon-9
昔の大作映画に見られたインターミッション(途中休憩)もありマス。つまりこの映画はなんちゃって2部構成だったりする。全裸の男女が組み体操で三段やぐらを建てたり、小型武器を女のアソコにスポンと入れて取れなくなったりと変な場面も多い。しかしやっぱ一番印象深いのはちょっとエッチなクリーチャー達だ。
Flesh Gordon-3
洞穴の怪物ペ二ザウルス
どうみても男性器です。簡単に言うとチンコっス。しかも包茎チンコっス。
Flesh Gordon-4
こんな奴等が洞窟内でそこらかしこからニョキニョキ出てくる。鎌首をもたげた蛇の如く左右にウネウネと動き、目をパチクリしたりと動くわ動くわ。体に浮き出た血管なんか凄く強そうね。
でもどうやらコイツ等は凄く臭いらしい
見た目はキュートだけど、臭いのだけは勘弁な!
Flesh Gordon-7
キラーマシーン、黄金のカマキリロボット
手はカマじゃなくてハサミだけど、見た目がカマキリっぽいからカマキリなのだ。ハサミをカチャカチャしながらテコテコ歩く動作が結構可愛いw
Flesh Gordon-8
ストップモーションアニメの醍醐味でもある人間との格闘シーン。これがまた意外と良く出来ていて、本作の見所の一つだ。剣が当たったハサミを気にしたり、肩から剣を引き抜いたあとグラりとよろめいたりと、仕草もまた細かい。長年ストップモーションの第一人者レイ・ハリーハウゼンの仕事だとばかり思ってたけど、どうやら弟子のジム・ダンフォースが製作したらしい。もっとも本人にとってこの仕事は黒歴史らしいけどw
Flesh Gordon-10
チンコがぐるぐる、ピストンロボット
満貫大王が操る銀色のピストンロボットがフレッシュ達に襲いかかる。つーか、ハリボテ感が丸出しで、しかも歩くのメチャ遅いです。鉄男に出てくるドリルチンコって、やっぱこのロボットへのオマージュなのかなぁ。映画館で売られてた下敷きにこのロボットの図解が載っており、ドリルチンコの先からは毒液が発射されるとの記述が。あの変な下敷き、どっか失くしちゃったんだよなぁw
Flesh Gordon-11
満貫大王最後の切り札大魔神ペガサスさん
ハリーハウゼン製作の怪物金星竜イーマを彷彿とさせるご尊顔だ。喋り方が妙に紳士的なのがまたイカスのである。
Flesh Gordon-12
デイルを見るや早速捕獲してクドいて服を脱がし、指でペチペチ弄んだりと只のスケベ大王だな。フレッシュ達からケツを撃たれて、反撃の際に誤って(虐殺の塔)から落ちちゃたりと何ともマネケな最後でした。いったい何をしに出てきたのかw
Flesh Gordon-13
元ネタはスペースオペラとして名高いフラッシュゴードンで、80年には映画化もされクイーンの主題歌も話題になったっけ。でも本家の映画版よりも、コッチの方が断然面白いなんてどうした事か。そして何より凄いのがこの映画が成人映画ではなく、子供も見れる一般映画として公開された事だ。もちろんその為に凄まじいマスク処理やシーンの丸ごとカットを施したようですが、

(※画像クリックで修正前の画像が見れます)
これは女を揺さぶってアソコに入った武器を取り出そうとしてる場面。シーンによっては全画面マスクで音声だけって部分もあったかなぁ。SFコメディっだったので親子連れや子供同士だけで見に来た人も結構多かった。でも映画が始まると途端にこんなエロコメディが始まるなんて、見に来た人の殆どがポカーン状態だったのでした。

パート2も存在しており、たしかビデオで見た記憶はあるんだけど全く覚えてないって事は、


まぁ大した出来じゃなかったんだろうなぁ・・・w



[ 2011/12/02 00:05 ] 映画レビュー | TB(0) | CM(0)

第43回■ザザンボ■ 

これでいいはずあんめぇ日本"人"
ザザンボ-0
「ザザンボ」
1992年/日本/監督 渡辺文樹

弱者差別・近親相姦・異端者排除などが日常化している過疎の村。古くからの掟やしきたりが何よりも尊重されるそんな村落で事件が起こった。職員室から貯金通帳が持ち出され、郵便局から5万円が引き出されていたのだ。
ザザンボ-1
犯人と噂されたのは知的障害のある中学生の善一。担任教師の渡辺はその真偽を確かめるべく個人面談を行うが、その後突然善一は首吊り自殺をしてしまう。
ザザンボ-2
個人面談が自殺の原因だと村民全員から責められる渡辺だったが、ある事に疑念を持ちはじめた。頭の弱い善一が通帳と印鑑を盗む事の不自然さと、実際に金を下ろしたのは二十歳前の青年という事。お粗末で的外れな検死と、異常なまでに早い入棺。しかしその事を表立って口にする村民は殆どいなかった。
そして葬式(ザザンボ)は粛々と進行していく。
ザザンボ-6
真相究明の為、埋葬された善一の死体までも掘り起こす渡辺。それに同行した善一の姉(実は渡辺の娘)は不慮の事故で大怪我をしてしまい、遂に怒った村民達は渡辺の家族を拉致してしまうが・・・

ザザンボ-3
福島で実際に起こった知的障害児の自殺事件を、[実は祖父が殺した]という大胆な憶測で映画化したのが本作品。俳優が全員素人なのでセリフは棒読みだが訛りの強い方言と無表情な演技が逆に生ナマしい。善一役に知的障害のある少年を使っているのも、作品に少なからず影響を与えているようだ。この善一渡辺の個人面談がまさに誘導尋問そのもので、少年から無理やり言葉を搾り出している様は見ていて辛い。ここには初めから台本など存在していないのかもしれない。
ザザンボ-4
村社会の深い闇を象徴するのが善一を絞め殺した叔父の喜一。泣き叫ぶ善一の母には、「家の恥を晒す事いってんじゃねぇ!」と一喝し、警察には「大黒柱に頭ぶっつけて、死にてぇ死にてぇと言ってた」と嘘の証言までする。渡辺には「お前が殺ったんだからな」と悪態までつく不敵さには心底ゾッとした。多少の誇張はあるものの、家長の意思が絶対正義だった時代があったのも確かである。
ザザンボ-5
渡辺文樹監督は日本映画界では規格外ともいえる異質な存在である。作る映画の主題もさることながら、元ネタとなった事件の関係者に訴えられたり、食い逃げや軽犯罪法で逮捕されたりと色々と問題も多い。「ザザンボ」はそんな監督の作品の中で唯一まともに見れる映画だとか。
ザザンボ-7
しかし様々な事情から「ザザンボ」は公民館や体育館などで上映される事が多く、その為ファンの目に留まる事がほとんどない。まるで昔のお祭りに現れる怪しい見世物小屋といった感じだろうか。裁判に負けて自主上映自体が出来なくなったとの噂も聞く。

でも、もしかして今日もどこかでヒッソリ上映されているのかも・・・



[ 2009/02/12 23:28 ] 映画レビュー | TB(0) | CM(6)


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