ハレー彗星接近!その時地球は鮮血に染まった!「スペースバンパイア」
(LIFE FORCE)1985年/アメリカ/監督トビー・フーパー
何回もTV放送やってるので観た人も多いだろうし、映画レビューサイトでもさんざん取り上げられてるから結構人気だったり? だからストーリーも簡潔に・・
ハレー彗星を調査した探査船から持ち帰った3体の男女が突然復活、エネルギー(精気)を吸い求め、やがてロンドン中が阿鼻叫喚の修羅場に・・・簡潔過ぎかも知れないけど、まぁそんな感じ。
まず何より素晴らしいのはオープニング。
ボコボコした隕石の地表をかすめて飛ぶ映像とその後挿入される「CANNON GROUP(*1)」と「LIFEFORCE」の文字。実は公開当時に「メテオ(*2)」という映画のオープニングと酷似していた為すべてカット。黒バックに音楽だけ流されていた覚えがあります。ビデオ発売時にはめでたく復活、やっぱりこうでないと!
そして盛大で壮大なメインテーマ曲。映画音楽の巨匠
ヘンリー・マンシーニによる見事なまでのスコアが物語を盛り上げる。
特殊効果は
ILMの創設者であり「スターウォーズ」でアカデミー賞を取った
ジョン・ダイクストラ。豪快で大胆だけど繊細な映像は何年たっても色あせません。
そして監督はデビュー作でイキナリ
映画史上最も陰湿で凄惨な映画「悪魔のいけにえ」を作ってしまった
トビー・フーパー。映画に無理やりテキサスネタを入れてたのには笑いました。
結構有名ドコロが揃ってますが、映画自体はバリバリのB級映画です。起き上がるミイラや、エネルギーを吸い取られて萎む犠牲者。ラスト近くの目も眩むような閃光や飛び交うエネルギー。ロンドンの惨状にグログロのバンパイヤなど見所も多い。
ボス役(?)で全裸のグラマー美女も忘れちゃいけませんね。元はバレリーナ志望らしいですが、その後は目立った活躍してないのが惜しい・・
おっぱいとか・・おしい・・。
精神病院長役で
ピカード艦長も出てます。この頃はまだ髪が多めかも?
トレッキーな兄貴が大喜びしてました。
エネルギー(精気)を吸い取る行為からエロティックなイメージを連想してしまいますが、これはそう仕組まれてるので仕方ないです。
うんうん映画が製作されて既に20年です
まるでB級映画のお手本のようなこの映画、見飽きる日は来ないかもしれないなぁ・・・・(補足)
(*1)6角形のロゴでB級映画ファンにはお馴染みのキャノングループ。現場まで来て撮影に口をはさむだけでなく、勝手にフィルムの編集やカットもしてしまう。金銭面でもかなり悪徳で、
興行収入やら版権料の多くが闇に消えてしまう893な会社。現在は消滅?
(*2)アルマゲドンみたいに巨大隕石群が地球に落下するのを食い止める為、米ソが協力して核ミサイルを打ち込むって感じの映画。
隕石がスカスカの軽石みたいに穴だらけだったのが印象的。それしか覚えて無いー。